其の九十二 「鉄板焼き 義」

北新地の「義」はビルの地下にある。
扉を開けると新地の店にしては広々とした空間が・・。
カウンター席の前には横長く鉄板が。そこで肉が焼かれている。
大きな肉の塊を仕分けしているのも席から見える。
ステーキとハンバーグのランチ、千円をオーダーする。
デミグラス、ポン酢、塩のどれにするかを尋ねられる。
こってりが好みならデミグラス、あっさりが良ければポン酢、色々試したければ塩。
塩は十種類から選べるとのこと。じゃあ塩で。
串揚げを食べる時にソースや塩やを入れるような5つに仕切られた入れ物が来た。
塩が置いてあるところに取りに行くと、死海の塩などの外国の塩や沖縄の塩など国内の塩が計10種あった。
そこから5種選んで席に戻る。
ご飯、味噌汁、切り分けたステーキ肉とハンバーグ、ソーセージ、ポテトのフライ、キャベツが皿に乗っている。
肉は脂の筋があって、あまり上等ではなさそうだ。
ハンバーグは柔らかい。
5種類の塩につけて食べるが、どれも塩であることに変わりはなく、当然しょっぱい。
うーーん。デミグラスが良かったな。とデミグラスくれない?とオーダー。
トッピングで150円追加料金がかかる、ということだったが、まあしゃあないな。
でもソースや塩くらいサービスで出せよ、とも思う。
デミグラスも小さな器に入って出てきたので、ソースをつけたり塩をつけたりして食べた。
ソースの味は・・うーーん。さして美味というわけではないなあ。
最近行った洋食店のソースの方が美味かったかなあ。
新地の豪華な鉄板焼きの店で、ステーキとハンバーグを変わった塩で食べて・・。
それで千円なんやからリーズナブルかなあ・・?
美味しい!という感動や、お得やん!という驚きはなかったが、変わった塩を食べられた、ということで良しとしよう。