其の百二十三 「ラーメン 中崎壱丁」


昼時に通るといつも店の前に待っている人がいて気にはなっていた。
12月の関西ウォーカーにラーメンの総合部門のグランプリとして掲載された。
こらいっぺん行ってみなアカンで。
昼時をちょっと外して午後1時に来店する、とラッキーにもすいていた。
店主が1人。「食券買ってください」とのこと。
元ソバ580円に肉ソバ680円?「どう違うの?」と尋ねると、「元ソバにはチャーシューが入っていません」とのこと。
じゃあ、肉ソバにしよう。麺は2種類から選択する。
「どっちが合うの?」「どちらも自家製で合いますけど、お薦めはつるつる麺です」「じゃあ、それ」
お茶は当然セルフか。お!メニューがあった。何?ライスの値段が10円から100円で気持ちで猫の貯金箱に客が入れる?
テーブルの上にはライスにかける自家製っぽいふりかけがある。
こらちょっと食べてみよ。一杯もいらんので、まあ二口分くらい。30円も入れとけばええやろ。
なかなかふりかけが旨いやん。
ラーメンが出てきた。汁をすする。うん!期待通りのあっさり味。鶏と魚介と貝のスープということ。
麺は確かにつるつるしている。
鶏肉が入っている。旨いやん。
チャーシューも良くあるラーメン屋のチャーシューとは違って、上等のハムに似ている。
油がしつこくなく、あっさり味のラーメンによく合っている。
あさりが2個にかいわれも入っている。
汁を最後まで飲み干す。
うん。このところ牛骨や豚骨の基本こってりの白湯ラーメンを続いて食べていたが、こっちのほうが胃にも舌にも優しいね。
昼は塩、夜は醤油で、出汁は変わらず。醤油にはもちもち麺が合うようなので、今度は夜に行ってみよう。