其の百六十 「なにわ橘」

新阪急ホテル地下にある日本料理「なにわ橘」で「水無月会席 桐」を食べる。
先付け、前菜、椀、造り、煮物、焼物、酢の物、季節の釜飯、香の物、留椀、水菓子と量はたっぷりだ。
材料も生海栗、沢蟹、鱧、フォアグラ、干し貝柱、明石蛸、加茂茄子、じゅんさい等等・・と豪華だ。
調理は、煮物をゼラチンで固めたり等、へえ、と驚かせる工夫があった。
しかし・・美味しい!・・とは思わなかった。
もちろん決して不味くはない。
ただ素材の持ち味が活きていないように思った。
海栗の濃厚な旨みが活きていない。その他の素材も・・。
材料の名前と細工と量で食べさせる「料理」というと厳しすぎるかな?