其の百七十四 「玉屋」

新世界の居酒屋「玉屋」は軍鶏料理が看板のようだ。
雑誌で紹介されていた「軍鶏のチキンカツデミソース定食」を注文。
出された皿を見て「ん?」雑誌の写真に比べるとややボリューム不足ではないの・・。
まあ味が良ければ・・と、一口。
ふむ。ソースの味はさっぱりしている。和だしがベースというのも納得。
ただソース味が勝つので肉の味がいまいち判らない。
ふた口目はソースをつけずに食べる。
ふむ。衣の味が・・肉は淡白であっさりしている。強い旨みは感じない。


まあ鳥の胸肉というのは、こういう味だが・・鶏と軍鶏との味の差がいまひとつ判らんなあ。
考えてみれば、胸肉に衣をつけて揚げてソースをからませた料理では肉の味の違いは判りにくいわな。
定食全体としてはご飯の盛りも普通で、肉もソースも前述のようにあっさり味なので、腹8分目で後口がさわやか系。
カツ料理なので、もう少しガッツリとこってりの後味を想像していたので、やや物足りなさを感じた。
まあ胃腸には優しかったかな。