其の十八 「まぐろ」

「まぐろの色んな部位を食べさせる店があるで。行きたいか?」の誘いに乗って南紀勝浦まで車を飛ばす。
「竹原」で目玉やら胃袋やらの部位を喰う。珍味やがそんなに旨いもんでもないな。
赤味は・・うん、まぐろの赤身や。(当たり前)
「まぐろの外になんかある?かつおが旬とちゃうか?おお!旨いやん!まぐろを喰いにわざわざ来たのに、かつおが旨いやん!」とかつおに満足し、足湯に浸かって・・さあ帰ろか。

後日大阪の店でまぐろの脳天とほほ肉、中骨についた肉を食べた。脳天やほほ肉は少し歯ごたえがあって旨みもある。
でもまあまぐろの味(当たり前やけど)で、ふむふむ、これが脳天か、ふむふむ、これがほほ肉か、と食す。

まぐろで旨いなあ・・と顔中が笑顔になったのは・・和歌山海南の黒潮市場で解体直後のまぐろのとろの寿司を食べた時やったなあ。