其の十九 「もちがつお」

南紀の田辺に「もちがつお」なる餅のようにもちもちとした食感のかつおがある。
常時あるわけではなく、運がよければありつけるという品である。
という美味しい話を聞きながら店に到着。のれんをくぐるなり大将が「お、お久しぶり。もちがつお、入ってまっせ!」のお言葉。「やったー!」と一同大喜びで席につく。
「ほお、これがもちがつおかあ・・。おお、確かにもちもちしてるわ。旨いわ。お!この鯵の棒寿司も旨いなあ。お!これも、あれも旨い!」と、まあ大満足の夜であった。