其の二十 「お茶漬け本舗」

大阪北区ACTⅡの1階に「お茶漬け本舗」という店があった。
「へえ、お茶漬けの専門店?珍しいなあ。」と思ったが、特別お茶漬けに思い入れがあるわけでもなく、別の店へ、と思ったところ、夜の定食500円の文字が目に入った。
「ほお、ワンコインか。コストパフォーマンスは高いな。じゃあいっぺん入ってみるか。」と入店。
漬物などお茶漬けの友が棚に並んでおり、定食は二品からの選択とのこと。
おでん定食を選ぶ。
じゃがいも、スジ肉、たまご、厚揚げ、糸こんにゃくの5品が入って、味噌汁とご飯、そして選べる漬物が一品。ごはんは大盛りでも追加料金はなし。お茶はお茶漬けの店だけあって美味しい。
「なかなかええやないの。」と、仲間に「安くて面白い店あるで。」と誘って、再来店。
仲間も「安いやん。」と好評。
で、また翌週行ったら・・おでんが定食ではなく、1品90円のアラカルトになってしまい、定食は別のものに・・。
仕方がないので、魚のぶりの照り焼き定食をオーダー。味はまずまずだが、1品、味噌汁、漬物なので、やや寂しい。おでんなら5種類の具があったのに・・。
3回来店したが、いつもお客はあと1組いるかいないか、で閑古鳥が鳴いていた。
こりゃあ先が長くないなあ、と思っていたら案の定、ある夜から光がつかなくなった。
おかずの味は悪くなかっただけに、お茶漬けではなく、ワンコイン定食の店にして、おでん定食を目玉にして、あと魚と肉の定食メニューと、100円でコロッケなどの追加の1品が選べる、なんて店にすれば繁盛したかもしれんのになあ。
だいたいお茶漬けって専門店にするほど人気があるのかなあ?
このあたりのマーケティング?が足りなかったんやろなあ。