其の六十七 「割烹 石和川」

とある雑誌で北新地の30軒の店のランチが紹介されていた。
その中に「石和川」があった。
前回の「むーさん」同様、「石和川」も30年ほど前に「あまから手帖」で読んだ。
オーナー兼板前の主人の奥さんがフランス人で、フレンチの要素も取り入れた和食の店、という紹介だったと記憶している。
ただ新地の割烹などは庶民の財布では到底無理、とこれまで足が向かなかった。
そこに何と千円のランチがある?こら行かな!と早速のれんをくぐった。
雑誌の写真で見た主人も奥さんも居なかった。
焼き魚、煮魚、白身魚の野菜のあんかけ、まぐろかつの4種類の千円ランチ。
大好きな煮魚にするか、雑誌に紹介していた野菜のあんかけにするか、少し迷って後者を選ぶ。
一品物のゴマ豆腐も納得の食感に味。メインの白身魚(揚げてある)の野菜のあんかけもたっぷりのボリュームで・・。
ご飯と味噌汁はおかわり有りだったが、おかわりせずとも満腹になった。
後から入ってきて近くに座った客が煮魚を注文。うーん、旨そう。やっぱり煮魚が良かったかな・・。次来た時は煮魚にしよ!
調理場に大きな松茸がたくさん置いてあった。夜来るとあれが食べられるんやろな。でも値段も相当やろな・・。
まあ庶民はランチで充分!