其の六十八 「おでん 万ん卯」


日本一の料亭吉兆、招福楼に追いつけ追い越せという野望を持った北新地の割烹かが万の主人が経営する日本一高いおでん屋「万ん卯」。
ランチで千円の親子丼があるということなので、行ってみる。
これまで食べた親子丼をはるかに超える味を期待していた。
しかし・・率直にいって「残念!」であった。出汁の味が薄い。
吾輩も大阪生まれの大阪育ちだからいわゆる薄味には慣れている。
しかし「薄味」とは味が薄いことではない。旨みはたっぷりとある薄味である。
素材の味を生かしつつしかしくっきりとした味を形作る。吾輩は吉兆でも京都の懐石も食べたが、みなそうであった。
しかるに万ん卯の親子丼の出汁は味が薄いのだ。
具はしいたけに玉ねぎにネギにキノコもあったかな?そして味噌汁にひじきの一品につけもの。
味に満足ができなかったので、千円が高く思えた。