其の六十九 「料理屋 仲島」


北新地のランチで随一という評価がある雑誌に掲載されていたので、行ってみる。
付き出しに「もずく」生姜と花が上に乗っている。入っている花も食べられる。目にあでやかで味もよい。
続いて八寸。おでん風に炊いたミニトマトや紙細工のような大豆作品?
小海老やその他工夫を凝らしたしっかりを味付けもした夜のコースに出るような品々。
豆腐の味噌汁は豆腐がたくさん入っている。白い豆腐に混じってこんにゃくのような色の豆腐?が混じっている。
ご飯はお茶碗でおかわりOK。香の物は茄子の漬物。
で、この日のメインは焼き魚が鰯で、つばすのづけの二者択一。
雑誌で紹介してあった天然鯛の酒蒸しは残念ながらなかった。
入ってみると皆鰯を食べている。大ぶりの鰯が複数・・。それなりに美味しそうだが、つばすにする。
つばすは小鉢で出てきた。づけ丼ぶりにでもすればよさそうな味。まあつばすの漬けの味である。
デザートの甘いゼリーもついて満腹にはなった。
メインがややさびしいが、八寸で目を楽しませてくれる。店主がひとつひとつ丁寧に解説してくれる。
12時からランチを始めて、1時間も経たない午後1時前にご飯がなくなり、お客を断っていたので、ランチは結構繁盛しているようだ。
ある常連客らしきお客に「夜来てください」と店主が声をかけていたが、ランチでは利益はあまり出ないのだろう。