其の弐百七拾弐 「竹井」

北新地の竹井。
牡蠣フライで有名な店だ。
昨年は3度ほど行って、今年は初。
特筆すべきは、まずその量だ。
2個一緒に揚げているという説のある巨大牡蠣フライが5個!
加えてこの日は昆布を炊いたおかずに温泉卵、おしんこ、キャベツ、たっぷりのご飯。
とても全部は食べきれず、ご飯を半分残した。それでもお腹がいっぱいで帰り道がきつい。
タルタルソースを多めにというと別皿で出してくれた。
次にジュースが溢れだすってこと。
大きい+揚げたて=他店の牡蠣フライでは経験できないほどのジュースが噛んだ瞬間にほとばしるのだ。
ということで昨年の2回目までは大満足だったのだが・・
昨年の3回目と今回に感じたのは・・「旨み」だ。
いわゆる牡蠣の風味が感じられないのだ。
牡蠣臭さが嫌いな人にとってはそれがまた良いのだろうが・・
あの独特の風味は牡蠣の魅力でもあると思う者にとっては「?」なのである。
そして食べ進めていくうちに重く感じてくるのだ。
これは油のせいではないだろうか。
旨みが感じられずに食後感が重くさっぱりしないのだ。
この量で800円となると、当然素材は安いものにならざるを得ないのだろう。
この店は量で勝負!のお店・・そして牡蠣もから揚げの鶏も巨大ゆえにジューシー・・ということなのだろう。
もちろんそれはそれで価値のあることだろう。
この値段でこの量で、良い油と味を求めるのはお門違いなのかもしれないなあ・・。