其の五十四 「カナダのコーヒーとメキシコのタコス」

その昔レンタカーを借りてカナディアンロッキーをドライブした。
氷河の上を歩いたり、野生の熊や鹿を見たり、原色の青の湖を見たり、車がオーバーヒートし、森林の中で一夜を過ごしたり。
丸一日で様々な体験をし、ドライブ終了地点のバンフスプリングホテルで飲んだ一杯のコーヒーが、美味だった。
その後、シカゴでジャズフェスティバルを鑑賞し、ニューオーリンズの街角のタップダンサー達を楽しみ、カリブ海を飛んでイスラムへーレスで泳ぎ、ユカタン半島マヤ文明のピラミッドに登り、オアハカインディオの村を訪れ、メキシコシティアステカ文明のピラミッドに登り・・
と旅を続けていたところ、シティで話したおじさんと意気投合し、自宅に招かれ、奥さんの手料理をご馳走になった。
メキシコ名物?タコスを作ってくれたのだが、これがまた旨い。
タコスなら日本のメキシコレストランでも、また現地シティのお店でも食べてはいたが、奥さんの手料理のタコスは別物の旨さであった。