其の百四 「大田川」


北新地の割烹「大田川」。
この日のランチは、ハンバーグにあんかけコロッケに焼き塩鯖。
「え?割烹やのにハンバーグ?コロッケ?塩鯖?なんか普通の定食やみたいやな。」と思いながら、ハンバーグやコロッケもないやろと、塩鯖を頼む。
すると、生蛸の梅肉あえ、だし巻き玉子、おくらのかつおぶしかけの三品が前菜風に一口サイズで出てきた。
「お!やっぱり割烹やん。蛸の梅肉あえ、旨いやん。だし巻きも柔らかくてええやん。」
しばらくしてご飯、味噌汁、そして塩鯖が出てきた。
皮に細かく包丁を入れてある。焼き加減も良さそうだ。一口食べる。ん?ちょっと塩辛いな。まあ塩鯖やからな。
食べ進めるが、やっぱりちょっと塩辛いで。もう少し塩加減を抑えたほうがええんとちゃうかな。こら割烹のイメージの味付けと違うなあ。
ご飯を食べ終わると、スーパーなどで売って子供が食べる一口ぜりーが出た。これも割烹で出すようなもんとちゃうんとちゃう?
ということで雑誌に掲載された今注目の新地の割烹店、と期待した割には肩透かしを食った感じだった。