其の百五 「串揚げ 凡」


雑誌にも掲載されていたし、大田川で近くに座ったおっさんが、隣の凡、流行ってるな、って言ってたし。
串揚げは胃にもたれそうやけど、行ってみよ。
ということで、いざ!
お!店の前に4人も待っているやないの。どうやら4人の団体さんらしい。
待つことしばし、店から客が出てきて、「どうぞ」と案内される。
千円のランチを注文。
まずサラダが出てきた。
そしてご飯に漬物に味噌汁。
串揚げが出てくるまで時間がかかったので、サラダも味噌汁も漬物も食べて、ご飯も半分以上食べて、串揚げを待つ。
「季節の秋刀魚です。泉州の水ナスです。秋刀魚はそのまま食べてください。」
食べてからまた間があく。隣の客は小説を読み出した。
「白ネギと丹波の黒豆のクリームシースです。熱いので気をつけてください。」
ほほお。黒豆のクリームソースの串揚げは初めてやのお。
また間が空く。インターバルが長いなあ。歯の間に詰まったのをとりたいなあ・・と思って口をもごもごしていたら、爪楊枝を出してくれた。
客の様子をよく見とるな。
「天使の海老と青海苔しんじょです。これでコース終わりです。」
ん?7種類って言ってへんかったっけ?聞き間違いかな?
2串食べ終えると、「後、揚げパンか自家製の桃のシャーベットが付きますが、どうしますか?」と聞かれた。
あ、やっぱりこれで終わりなんや。じゃあシャーベットを。シャーベットが出てきた。
すると端のおばちゃんが、「7種類じゃなかったんですか?6種類しか出てませんよ」と言っている。
店の人と何が出てきたかを確認している。そして1種類出し忘れていたことに気が付いた。
その様子を見ていたが、こちらには声がかからなかったので、「こちらも同じですよ。」と声をかける。
「すみません」と声がかかり、シャーベットが下げられて、忘れられていた1串「豚の切り肉」が出てきた。
その後シャーベットを食べてお勘定。
店を出ると、「出し忘れてすみません」と店員が外に謝りにきた。
言葉もやけど、何か謝罪としてサービスに1品欲しかったね。
で、味などの評価だが、7串で千円は別にお得感はない。他に付くのもサラダ、ご飯、味噌汁、漬物やったし。
サラダに入っていた歯ごたえのある春雨のようなものは何やったんやろ?まあ珍しくはあったな。
天使の海老はプリプリしてたし、黒豆のクリームソースも美味しかった。
ただ並んでまで入ろうとは思わないなあ。