其の百九十九 「vi vi Verde」


東京銀座で予約のとりにくい人気店のオーナーシェフ落合務の店「ヴィヴィヴェルデ」で夕食。
メニューは前菜とパスタのセット1,680円のみ。
パスタの種類によっては追加料金がかかる。
またフォカッチェやデザート、ドリンクなどは追加で注文できる。
女性客がターゲットのようで、フロア担当は若い男性。
元気に笑顔で親切に接客している。フロアのスタッフ同士が談笑している。
こちらが薬を出すと「さゆをお持ちしましょうか?」とすかさず言ってくる。
前菜を下げる時には「もうすぐパスタが茹で上がりますので、もう少々お待ち下さい」と声をかける。
食べ終わった際には「お味は大丈夫でしたか?」
レジではレジ係の横にフロア担当も一緒にいてクレジットカードのサインをみて「〇〇様、ありがとうございました」と名前を呼ぶ。
帰る際には「またお気軽にお立ち寄りください」と、とにかく声をかける。
一流ホテルのサービスのように洗練されてはいないのだが、頑張ってサービスしよう、という気持ちは伝わる。
さて料理の中身は、前菜はパルマの生ハムプロシュートをはじめ、しっかりとした一皿だ。
パスタはお勧めと書いてあったトマトとモッツアレアチーズとパジルをセレクト。
モッツアレラがたっぷりと入っている。
まあこの中身なら値段相応かな。
ただ・・食後の満足感が不足している。
やはり前菜とパスタだけでは、夕食としてのボリューム感に欠ける。
隣の女性の2人組みは食後にエスプレッソとティラミスを注文していた。
ティラミスは通常の倍ほどのボリュームがあったが、ドリンクとデザートを食べて夕食として完成ってところかな。
味の方は・・不満はない。
しかし「美味しい!旨い!」と感動するような特別な美味でもない。
「予約が取り難い人気店」ってことで特別な美味への期待が高かっただけに・・。

8時過ぎに行ったが、同じフロアで串かつの「だるま」は行列ができていたし、ラーメンの神座も満員、他にも待ち時間がある店が多い中で、他の席は埋まっていたものの、待たずに入れた。
大阪の行列ができる美味しい味のお店の基準には、味もお値うち感も、今一歩ということなのだろう。