其の百九十八 「キャラント・キャトル」


北浜のキャラント・キャトルのランチAコースを食べた。
まずは人参のポタージュ。こくがあって本格的な味。旨い。
サラダは、生野菜が駄目なのでパス、と言うと、何か代わりのものを、と前菜二種が出た。
なかなか臨機応変なサービスやなあ。感心、感心。
ただパンがいかんがな。自家製のフランスパンを焼くのだが、焦げ目がついておる。
一種類では寂しいなあ。おっさんはあまりこの固いフランスパンが好みではないのでなおさらや。
パンも料理の重要なポジションを占めていることを、もっと認識して欲しいなあ。
メインは小鴨のロースト。ラズベリーの赤ワインソースの酸味が程よく火の通った鴨肉とよく合っている。
付け合せの温野菜のホワイトクリームソースもこくがあって旨い。
この赤と白のソースが合わさるとまた味に深みが出る。
スープとメインの味は本格的なフレンチで、この味が1500円で食べられるってのは嬉しいではないの。
ただ食後の満足感が今ひとつだったのは、やはりパンの不満かな。
それと最後の紅茶に小菓子くらいついていれば、満足感がワンランク上がったのかな、と思う。
料理は美味しいので、パンと小菓子を改善すれば、満点に近づくのだがねえ。