其の二百五 「さくらのランチ」

ホテルニューオオタニのフレンチレストラン「さくら」でランチ。
窓からは満開の桜と大阪城
前菜前の小さな3品は、魚のすり身をパンにはさんだもの、生ハムをアボガドに乗せたもの、パプリカをタルトに乗せたもの。特にこれといったインパクトはなし。
前菜は鴨胸肉とアスパラに新芽野菜。
鴨胸肉の味が純粋に味わえる一品だが、そもそも鴨胸肉の素の味って、そんなに美味でもないよなあ。
これまで食べた記憶では、赤ワインとベリーのソースと相性が良かったように思う。
続いてハーブと野菜。うーーん。これも特にインパクトはないなあ。
そしてメインの仔羊背肉のロースト。何でもミルクしか飲んでいない仔羊だそうで。
「ほお、どれどれ」とひと口。うん?もっと柔らかいのかと思ったら、意外と歯ごたえがある。
旨みは・・うーーん。そんなに大しては・・。
脂身はどうかな?うーーん。脂っぽくて食べられないってことはないので、それは良いのだが、肝心の旨みがたいしたことはない。
デザートは・・アイスクリームと・・チョコレートをあしらったケーキ。
ミルクティと小菓子でフィニッシュ。
パンは2種類。小麦の香りが香ばしくパリッとしたパンと、もち米で作ったもちもちパン。
どっちもそれなりに美味しかった。
全体的に素材の味を活かした味付けで、ボリュームも軽くって感じ。
フレンチの良さってソースではないかと思う。
今回はソースが脇役で主役は肉の味って感じだった。
でも鴨胸肉に仔羊の背肉の味が主役になってしまうと、そんなに美味が感じられなかった。
ソースとの組み合わせによって、シンフォニー的な美味を生み出すってのが、フレンチの良さじゃないかな。