其の弐百拾四 「たこカーニバル」

田尻漁港の「たこカーニバル」。
昨年は砂浜であったが、今年は日曜に鮮魚の朝市をする場所であった。
砂浜にお宝を埋めて探す宝探しを目当てに行ったのだが、残念ながら場所が変わったため、なくなっていた。
その代わり今年は朝市の鮮魚の店が盛況だった。
深日漁港であった稚魚の放流も行われていたが、なんと同じおじさんが係りで、放流する稚魚の種類も同じ「きじはた」だった。
深日漁港では早めに行ったので、このおじさんと話す機会があり、「きじはたは、俗称あこうといって、高級魚。魚の中では最高の美味。」というので「どこで売ってるの?」と尋ねると「ここではない。デパートなら1万円くらいで売ってることがある。また田尻の朝市でたまに出ることがある。そこなら5千円くらい。」とのこと。「高いなあ」と言うと「高いけど旨いで」とのことだった。
で、鮮魚店を見て回ると魚種も豊富だし、安い。鮮魚通りの奥のほうの店の水槽の中で一匹悠々と泳いでいる魚がいる。
「あれ?この魚、稚魚の放流で見た写真のきじはたに似てるなあ」と思い「これ何ていう魚?」と尋ねると「きじはた、あこうや」という返事。思わず「なんぼ?」ときくと「5千円でええわ」という。「高いなあ」というと「高ないで。デパートやったら1万円するで」という。「聞いてた通りや。でも5千円はようださんわ」と思って通り過ぎる。
すると一番奥の店の水槽にまた一匹泳いでいる。「これ何?」「きじはた」「なんぼ」「もう3千円でええわ」。「お!3千円!こりゃあお買い得やないの!」と購入決定。さいずは40cmくらいかな。
「これだけじゃ足らんやろなあ」と鮮魚通りの入り口近くの店で、はまちとたちうおとさごしのセット千円を買う。はまちは60cmくらい。
きじはたは半身を刺身で、内臓は煮付けに、皮は湯引きに、あとの半身と頭は鍋にした。
刺身はこりこりとして歯ごたえがある。あっさりしているが旨みもある。
湯引きは・・「うわあ、とろけるわ。味も旨みが強い。絶品やな。」
鍋は・・「うん、うまい」白身であっさりしているのだが、結構脂も乗っていて旨みが強い。
身がぷりぷりの部分と柔らかい部分があって・・ネットでは煮付けが一番紹介してあったが、これは煮付けにしたら最高やろな。
「いやあ、食べ応えがあるなあ。ランチはこれで十分。あとは夕食」
ということで、夕食はまず雑炊。いやはやこんなに旨みのある雑炊はちょっと外にないのんと違う?ってほどの味。
煮付けの内臓は。うん!珍味で旨い。酒のあてには最高やな。
そして、はまちの刺身とはまちのあら炊き。
いやはや舌と胃が大満足の1日だった。
明日も残りのあら炊きを食べられるし、たちうおもさごしも残っている。楽しみだ。