其の百五十二 「レストラン プチ・ボヌール」





南海箱作駅近くの三角屋根のレストラン「プチ・ボヌール」。
こんな場所でレストランってお客は入ってるのかな?
と外から見てみると、意外と入ってる。
内装もレストランっぽい。
外の黒板のメニューを見ると、コース料理のみのようだ。
ハンバーグコースが1300円、パスタコースが1500円・・。
メイン料理に、前菜、スープ、パンかライス、デザート、コーヒーか紅茶が付く。
なかなかリーズナブルだ。一度入ってみるかとランチに行く。
ん?準備中の黒板が入り口の前に。
ランチの時間は・・11時30分から・・今の時間は・・11時27分・・。開けとけよ。
入り口の前に立つ。中には人がいる・・が開けに来る気配がない。
ドアを開けてはいる。いらっしゃいの声もない。
「11時半からやろ?ええかな?」というと、「お名前は?」と聞く。
「予約はしてへんけど。予約制なん?」というと、ひと呼吸あって、「こちらへどうぞ」と端の席に案内された。
パスタとシェフのお薦めの内容を告げて水を置いて、「後で来ます」と言う。
来る様子がないし、大きな店でもないので、「すみません。ハンバーグを」と注文する。
この間、ウエイトレスに笑顔なし。
テーブルの上にはナプキンがおいてあるし、シャンデリア風の照明だし、BGMは流れているし。
店内の雰囲気は良いが、肝心のサービスがちょっとねえ。
前菜は、長いお皿にまぐろの刺身に蛸のサラダ風や小さなカナッペなどが何種類も入っている。
スープも生クリームが入っているポタージュとなかなか本格的だ。
メイン料理も付け合せに温野菜が付いている。
ハンバーグの上には半熟の目玉焼きが乗っている。
ソースもデミグラス。食感も柔らかい。
なかなか良い・・のだが、肝心の旨みが足りない。
肉本来の旨みもソースの旨みも。
リーズナブルに、ということで材料がそれ相応のものになってしまっているのかな?
デザートはケーキにフルーツにアイスと、少量ながらこれも本格的。
そして紅茶付き。
値段と内容を考えると確かにリーズナブルで納得せざるを得ないかな。
あの前菜とスープとデザート込みの値段やからなあ。
ぶとう亭や但馬屋のハンバーグと比べると肉の味が落ちるのは仕方がないかなあ。
メインの皿の付け合せの温野菜もあったしなあ。