其の二百十 「ラパン」

岸和田で人気のフレンチ洋風レストラン「ラパン」の支店が熊取にできたので、来訪。
看板メニューのタンシチューを食べる。
味は当然?岸和田店と同じ。濃厚なデミグラスソースの中にたっぷりと柔らかく煮込んだタンが入っている。
以前はソースの量が少なく感じたが、今回は感じなかった。
牛ほほ肉の赤ワイン煮も食べる。ふむ。もう少しゼラチン質の個性があっても良いが、柔らかく上品に仕上がっている。
タンシチューを食べた同伴者は、タン独特の臭みが苦手だ、と言っていた。
なるほど。確かにタンには臭みがある。だから焼くときにはスパイスを振るし、濃い味の煮込みが定番だ。
ただ慣れてくると臭みも全く気にならなくなるし、むしろ個性として好みにすらなる。
慣れるってある意味鈍感になるってことかもしれないな、と思う。
餃子のにんにくの臭い、納豆の臭い、フナ寿司の臭い、ゴーヤの苦味・・皆最初は抵抗を感じながら食べた。
でも今や全く気にならない。
緊張に慣れるってのもそう、慣れて平気になるって鈍感になるってことなんだ、と改めて納得した。
ラパンのパン屋さんってのもレストランの並びにできたので、行ってアップルパイを買った。
ここは駄目。内装も今ひとつだし、味はとんでもない代物だった。
レストランは狭い。厨房内も含めてスタッフは3人。
ゆっくりとくつろいで食事をしよう、というスペースではないなあ。