其の百八十二 「深日漁港ふれあいフェスタ」

大阪府の南端岬町の深日港で第二回ふれあいフェスタがあった。
きはだまぐろの解体があって、捌いた身を1パック千円で即売。
「安いんかなあ」という疑問もあったが、行列ができてあっという間に売れた。
タッチングプールには、タコやサメやハリセンボンやエイなどがいてちびっ子達に人気だった。
栽培事業場の稚魚放流体験コーナーも人気を博していた。
1番の行列は地物のタコの入ったたこ焼き6個100円。こりゃあ昭和価格やで!と並んで買う。
食べてみると・・これが柔らかくて旨い!タコ以外の味は期待していなかっただけにお得感は倍増。
せっかくの漁港なのだから、と「しらす丼」を食べる。
雑誌で和歌山の名物のひとつに「しらす丼」があったが、あまり旨そうに感じなかったので、これまで食べていなかった。
で、今回食べてみて・・ふむ。あっさりしててなかなか美味ではないの。名物になるのもわかりますなあ、こりゃあ。
ということで、お土産にしらすも買う。
あとたこ飯、たい飯、あさり飯、海鮮入りお好み焼き、えびの網焼きなどの海の物があった。
そして漁港には関係ないが、猪肉のメニューが並んでいた。
この近くの山で猪がいるのは知っているが、そこで捕れた猪なのかどうかは不明。
汁物、カレーに丼と3種あったので、猪汁を買う。
豚汁の肉が猪というものだが、これがいける!猪肉は美味いのだ!200円で量もたっぷり。
地卵で作った「玉せん」なるものがあった。「タコせん」は知ってるが「玉せん」は初体験。
100円也。他に肉屋さんの屋台で1個50円の肉コロッケも買った。これも昭和価格やろ。
色々と店が並んでいたが、やはり格安やな、という店は人気があった。
反対に料理屋の屋台のはも丼500円は、あまり売れていなかった。
岬高校の先生や生徒の屋台では、猪十六穀丼300円というメニューを出していたが、人気を博すまでには至らなかったようだ。
見本がおいてあったのだが、飯の上に肉が数切れ乗っている、というものだった。
こういう丼物はご飯を覆うように肉等の具が乗っていないと、美味しそうではない。
猪肉と十六穀米というアイディアは良かったが、ビジュアルが今ひとつだったなあ。
だからおっさんも丼ではなく、汁で猪肉を食べることにしたのだ。
何はともあれ、いわゆる祭りの屋台は、味はいまいちで割高なのだが、このフェスタでは安価で美味に出会えて幸せであった。